型紙の選び方

同じ犬種でも首回り、胴回り、着丈のバランスは多少のサイズ違いがあります。
その為、トイプードルの標準体形という型紙は用意しておらず”作りたいサイズで作れる”ように型紙をご用意しています。それでは愛犬のサイズを元に型紙サイズを決めて頂く方法をご案内致します。
【サイズ表記】
商品ページに記載しているサイズは身頃型紙のサイズ(実線の寸法)になりまして、犬の体のサイズではありませんのでご注意下さい。
【サイズ表記の注意点】
ギャザーが入った身頃やハーネス、着物は参考値になり、裾リブがデザインの一部になっているデザインはリブの太さも着丈に含みます。例.後リブタンクトップなど。
【ゆとりを考慮してサイズを決めてください】
使用する生地の厚みと伸縮性によって選ぶサイズを変えます。
★よく伸びる素材でしたらゆとりは少なめ
★伸びない素材や厚地の生地はゆとりが多め
【採寸が必要な箇所】
例えば、トイプードルに服を作ってあげたいと考えた時に必要な情報は首回り・胴回り・着丈のサイズと使用する素材の情報です。お問合せで重さをご連絡頂く事があるのですが体重では型紙をお選び頂けません。
【ゆとり量】
サイズが大きすぎると脱げやすい服になるので、出来るだけ少なめに考えてサイズを決めます。
《ニット生地で作る服の型紙の選び方とゆとり量の推奨値》
首回り+0~2cm、胴回り+1~3cm、着丈の長さー2~4cm。。



《伸びない布帛生地でで作る服の型紙の選び方とゆとり量の推奨値》
首回り+0~2cm、胴回り+4~6cm、着丈の長さー0~4cm
着丈はフライスが付かないデザインでしたら長くなります。
生地が厚手になったり、大きな犬になるとゆとり量が更に多くなります。


実は何よりも難しいのは正確なサイズを測る事です。
ポイントは“どこを測るか”と“どのように測るか”です。
【測る個所】立った状態で測ります。
首回り、胴回り、着丈を測って下さい。
1.首回りは首輪をした際の下側の一周になります。ここが洋服の首回りの位置になります。
2.胴回りを測ります。腕の付け根のすぐ下を横に一周測ります。
3.着丈を測ります。1の首輪の下側の位置からしっぽの上までの距離になります。しかし、ニット生地の服は裾にフライスが付くので、フライスの太さ分だけ短い型紙を選びます。

【首回り】

【胴回り】

【着丈】


ぴたっと肌にメジャーが付くように測ります。
肉がくぼまないように、また毛があってもふんわりと測らないです。
※毛量が多い犬は服を着た時に毛が潰れる程度に力を入れて採寸をします。

1.袖があると・・・胴回りの修正が大変です。どちらかと言うとやらない方がいいです。
その為、胴回りの修正をしないようにヌード寸法+ゆとり量で計算した胴回りサイズを基準に型紙を選びます。
2.袖がない場合は、首回り、胴回り、着丈で2個所以上サイズが近い型紙を選んであげると良いでしょう。


ゆとり量は正確に測れないので色々な材料で製作をして着せてみる経験も必要です。
ゆとり量が多くなると着せやすくなりますが、脱げやすくもなりますので、どれくらいが良いかは人によって異なります。つまり、好みによってもゆとり量は左右されます。
【サイズ修正のスキルを磨く】
型紙のサイズ修正方法を知れば生地の伸縮性や厚みが変わっても犬にフィットした服が作れます。 もしご興味がございましたらサイズ修正テキストをご参考になさって下さい。
>>JDFDサイズ修正テキスト

印刷方法はeco印刷とばらばら印刷があります。
eco印刷は異なるサイズがパーツ毎に重なって印刷されています。
ばらばら印刷は型紙が重ならずに印刷されています。
ばらばら印刷の型紙は縫い代に切り込みが入っているカット加工をご利用頂けます。
ばらばら印刷はeco印刷と比べ約3~4倍多く紙を使用します。線を描いた後にカット加工する為、生産時間が長くなります。

【ばらばら印刷は宅配便】
ばらばら印刷2部以上のご注文は宅配便をお選び下さい。


1.首フライスが付かないデザインは首回りは小さめ(-NA、-NBなど)がオススメです。
フライスでキュッと絞っていないので洋服が下がったり、脱げやすくなるので小さめが良いと思います。
2.ワンピース等の裾にフライスが付かないデザインは着丈長めの+LAや+LBがオススメです。フライスが無い分、短く仕上がるのでヌードサイズと同じ着丈サイズが良いと思います。
3.アウター類は多くのゆとりを必要とします。大きいサイズを選び、首回り小さめ(-NA又は-NB)着丈短め、そして、腕細目がオススメです。大きなサイズは袖ぐりと袖巾が大きくなり過ぎるので腕細目が良いのですが、袖ぐりが小さいと着せ辛いと感じる方もいらっしゃるのでサイズ選びが難しいです。
4.ロンパースは尻尾側に引っ張られて首回りが大きくなりやすいです。ですので首回り小さめ、着丈短めがオススメです。
5.大型犬で胸が大きく張っている犬種はドーベルマンの型紙や胸深め型紙がオススメです。スタンダードプードルやラブラドールといった大型犬で首回りが小さい型紙はマスターパターンで販売しています。中大型犬の首回りが小さめカテゴリをご覧下さい。
6.犬服工房は部分的にサイズ違いの型紙もお選び頂けます。
フレブルやブルドッグの型紙は胸深めが選択できます。胸深めは前丈長めと異なりまして、首元が上に上がります。首の位置も好みで胸深めを好む方、元々の角度が良いと思われる方といらっしゃるのでどちらもご用意しています。ただし、何センチ上に上がるかは作って着せないと解らないです。

ミニピンは手足細目が選択できます。トップスは袖口が細くなり、ロンパースは袖口とボトムの足先が細くなります。 ロンパースで元から細い袖口の型紙もありまして、その場合は足先のみ細くなります。リピーター向けの型紙になりまして、どれくらい細いのが良いかはデザイン毎に異なり、着せて判断していただく様になりますので、初めて型紙をご購入する方はどちらが相応しいのか解らないと思います。

【ブランドを作りたい】
サイズ展開した型紙があるとブランド作りがスムーズにスタート出来ます。当店で集めた犬データを元に作られた熟練犬服工房はブランド作りにオススメです。
【熟練犬服工房】
熟練犬服工房は首回り、胴回り、着丈以外の部位のサイズが犬服工房とは異なりまして、グレーディングを行っております。型紙が届いた日から販売を始められます。
【犬服工房を使う場合】
犬服工房をブランド用の型紙とする場合は、先に販売対象とする犬種とサイズをお調べ頂いて、サイズ表を作成し、そのサイズにあった型紙をお選び頂くのをオススメしています。
【犬服工房を使う時のご注意点】
幅広いサイズの型紙を購入してブランドの服を作るとします。ご自身がモデルにしている犬がBASICサイズでフィットしても大きくなったり、小さくなった時にBASICタイプでフィットするとは限りません。その為、先にサイズ表を作成し、このサイズはーNA、このサイズは+LAのようにサイズ表に合わせて型紙をお選び頂く事をオススメしております。

型紙には縫製手順を記載したマニュアルが同封されていますが技術的な解説はありません。初めて物作りを行う方向けではないので、洋裁の基本的なことは学習されてからご利用頂く事をオススメしております。お近くの洋裁教室やカルチャーセンターで学習頂いたり、当店の講座や教材をご利用ください。