犬服脳の鍛え方

【犬服脳の鍛え方】犬服作りを行う上で必要な知識を持っている脳を犬服脳と呼んでみました。

物作りは材料をどのように加工してイメージ通りの作品を作るか考えて気軽に作れる楽しい遊びです。
この遊びを数学の公式に当てはめると

《公式》素材&付属材料×型紙×ミシン&道具×縫製や加工技術×アイディア=完成形

一般的には公式を反対にして、完成形をイメージして材料を揃えて作り方を考えると思いますが、

素材や付属、型紙、使用するミシンや道具、縫製技術とアイディアをそれぞれ知る事でスムーズな製作が出来るようになり、又どの部分をアレンジしても完成形が違う物が出来、自分なりの製作を楽しめます。

私たちがメインで販売している型紙は物作りの一部分に過ぎず、物作りを行う上では色んな事を知る必要があり直ぐに全てを知る事は難しいですが、それだけ奥深く楽しい世界と思って頂ければ幸いです。

【犬服脳の鍛え方】
例えば英語を話せるようになりたいと思ったら沢山の単語を暗記して、文法のルールで単語を繋げて会話が出来るようになるように

犬服作りも同じで、細々した技術と知識を沢山覚えて、物作りのルールで繋げると一連の流れで製作が行えるようになります。

つまり、実は物作りも初めは暗記が大切になります。

始めはお近くの洋裁教室に通ったり、本や動画で勉強をされると流れや考え方が身に付くので良いでしょう。

もし本に書かれている作り方や講師それぞれの持つ考え方は異なるように感じても実は物作りの基本は同じです。

一般的な洋裁教室は人の洋服を作る事を考えてノウハウをお教えしていますが、セレブドッグでは犬服を作るノウハウを洋裁の基本にプラスすると良いと考えています。

ちょっとだけ、犬服作りは人服とは異なりまして以下の本は洋裁の基本と犬服作りの基本をワンポイントにしてまとめていますので、もしスムーズな製作が出来ないと感じましたらご参考になさってみて下さい。

犬服検定対策公式テキスト

よくあるQ&Aの例ですが

Q.タンクトップの裾が波を打つ!
A.縫い代または身頃を伸ばして縫ってしまうのが原因です。縮めるように縫っていきましょう。

Q.仕上がりが小さい!
A.薄地と厚地では仕上がりサイズが異なるので型紙のサイズを変える必要があります。また、伸縮するポリウレタンが入っている生地を使用する場合は小さめのサイズで製作を行います。

Q.フライスの太さと長さが解らない!
A.これが実は一番難しい質問です。素材は数えられないほど種類があり伸縮性も様々です。太さと長さによって仕上がりが全く変わります。そして、実はフライスを縫い付ける身頃の素材によっても出来上がりが変わります。
基本になるのは身頃の生地よりも薄地のフライス素材を選択する事ですが、それがパイピングになるとそのルールは必要がありません。と複雑なんです。ですので、私たちはフライスの長さが×0.8と推奨値は出していますが、あくまでも推奨値で、色んな素材を試し縫いし、ベストなコンビを探すのが一番の近道になります。ベストかどうか判断する基準になるのが、袖ぐりにシワが無いか、アイロンを掛けた際にフライスが余らないかなどあります。

Q.洋服のシルエットがオカシイ
A.首回りの位置とサイズが合っていないと犬服は洋服が下に落ちる為、綺麗なシルエットになりません。出来るだけ首回りは小さく作られると良いでしょう。ジャストサイズで。もし、首回りが伸びる素材なら実寸よりも小さく製作します。首回りが伸びない素材でしたら+1~2cm(小型犬)で良いでしょう。太いフライスを付ける場合は首回りが大きくても脱げづらいです。

実技の例ですが、正しいアイロンの掛け方。
1.関係ない箇所をアイロンを掛けないように気を付ける。仕上げアイロンあるあるです。関係ない箇所はアイロンが触れないようにしましょう。
2.地の目の方向を正しく置いてからアイロンを掛けましょう。地の目が曲がった状態でアイロンを掛けるとその状態でセットされますので気を付けましょう。
3.ニット製品もアイロンを滑らせます。ニット製品は伸びる為、おさえる様にアイロンを掛け、移動させるときは滑らせずに浮かせて移動させましょう。
4.布帛の生地にアイロンを掛ける際は地の目の方向に向かって滑らせるようにアイロンを掛けます。バイアス方向にアイロンを掛けると伸びたり縮んだりしますので気を付けましょう。

これらをちょっと知るだけで物作りが変わります。始めは沢山の事を疑問に思い勉強をしてみて下さい。
色んな事にそれぞれ理由がある事も面白い点の一つです。


【脳のアンチエイジング】

ちなみに手作りは脳のアンチエイジングになるようです。

脳の神経は使わないと細くなり最終的に消滅するようですが脳を活性化させる事で脳の老化を止め神経を太くし成長を促せると言う研究結果があるそうです。

【脳のアンチエイジングをする方法】

1.新しい事を始める。脳の一番の栄養剤が新しい事を始める事!だそうです。どんどん新作を考えてみましょう。
2.指先を動かす。まさに物作りは指先を使います!考えながら動かすことで思考回路が活性化するようです。
3.細々したことを行う。又は考える。めんどくさい事をやる事が脳の活性化に繋がる!ようです。
4.好きな事をとことん楽しむ。楽しい!と思った時、前頭前野が活発になり脳全体を活性化させるようです。

と言う理由で、物作りは脳のアンチエイジングにピッタリです(^^)

こういう手順で製作をされるのは如何でしょうか↓

1.デザインを考えながら型紙を描いてみる。
2.裁断を行いながら縫製方法をイメージしてみる。手をカットしないように気を付けて下さい!
3.縫製をしながら次の工程を考えてみる。手を縫わないように気を付けて下さい!
4.ちょっと難易度を上げましょうか。愛犬のサイズを元に、使用する素材の厚みと伸縮性を考慮してゆとり量を決めて型紙を修正する。

ながら作業を行い脳の若返りをしながら、思いっきり手作りドッグライフをお楽しみ下さい (^^)/