当店の犬服型紙商品

初めて商品を購入いただく方には、シンプルで作りやすい商品をお選びいただくことをお勧めします。型紙サイズの選定も大切ですが、同様に商品の特徴を知っていただくことも重要です。以下は初めての方に適した商品です。ぜひ、こちらの商品を通じて特徴をお確かめください。

こちらの型紙にはフライス用型紙が同封されておりますが、生地の伸縮性に合わせてフライス型紙の長さと太さを調整してご利用ください。通常、端を始末するフライス生地の太さと長さは生地によって変わるので他の犬服工房にはフライス用型紙は同封されておりません。当店ではフライス定規を使用し、直接生地をカットするという方法を推奨しております。

このフライス生地の太さと長さの関係と色々な作り方は、JDFD初級plusテキストで詳しく説明をしております。
ハンドメイドで犬服作りを楽しむ方は、当店の型紙で素敵な作品を製作できます。縫製と製図の知識を有する方であれば、型紙を活用して犬服の販売を営むことも可能だと考えます。 ただし、初心者の方にとっては、販売を目指す際や特定のワンコに理想的なフィット感を求める場合、最低限の学習とスキルの習得が必要となります。当店の型紙に付属しているマニュアルは、洋裁の学習や技術の習得には適しておらず、その主旨が異なりますので、その点をご留意ください。


型紙には手順を確認するためのマニュアルが付いていますが、服を作る技術については、一般的なマニュアルと同様に記載はございません。ですので、上記のような服を作りたい場合は、自分の経験を考慮し、服を作る方法を考える力があるかどうかを確認してから選んでください。

例えば、ニット生地を縫う時はニット用針や糸を使用する事は基本ですので、マニュアルに記載はございません。「ゴムを通します」という説明で、ゴムを通す個所は記載がありますが、具体的な方法(ループ返し、ゴム通し、太い針を使うなど)をマニュアルで定めておらず、手順だけの説明になります。

ギャザーの寄せ方や、衿の綺麗な返し方、接着芯や伸び止めテープの使い方、仕立て方に合わせた型紙の修正など技術は山ほどあり、それをマニュアルで学習頂けません。しかし、これらのスキルを磨くことで、素晴らしい犬服を作り上げることが可能です。

技術の習得には正しいノウハウとアドバイス、実践経験が欠かせません。もし興味をお持ちでしたら、当店の講座までお問い合わせいただければと思います。


型紙の選び方





同じ犬種でも首回り、胴回り、着丈のバランスには多少の違いがあります。 そのため、標準体形という型紙は用意しておらず、"作りたいサイズで作れる"ようにサイズ展開しています。

商品ページに記載のサイズは身頃型紙の寸法(実線の寸法)であり、犬の体の寸法ではございません。 また、体重では型紙を選択できないので、ご注意ください。



・ギャザーが入った身頃はサイズ表記より型紙が大きくなります。
・ハーネスなど上半身のみの服はサイズ表記より着丈が短いです。
・振袖着物は撮影用に型紙が作られており着丈が長くなっています。※裾線が複数描かれており選択できます。



これらはサイズ表記が参考値となります。参考値の意味は、型紙サイズとサイトに記載のサイズが異なりますが、普段SSサイズをご購入いただいていましたら、SSサイズをお選びいただけます。型紙サイズが表記と異なっても、SSサイズ型紙を元に作られているという意味となります。

・裾リブが着丈サイズに含まれる場合があります。※リブの長さが脇線に含まれるデザイン。

リブの太さを着丈に含む型紙もございます。脇線の長さが裾リブの太さを考慮して描かれており、裾リブの太さも含んだ長さが着丈の長さとなっています。例えば、後リブタンクトップや後リブTシャツ&パーカなどが挙げられます。



生地の厚みと伸縮性によって選ぶサイズが変わるため、使用する生地をみてサイズを決めます。

・よく伸びる素材では、ゆとりは少なめになります。
・伸びない素材や厚地の生地では、ゆとりが多めになります。
・ゆとり多めに作れば着せやすいです。少なめに作ればフィット感が増します。

ゆとり量はお好みでお選びいただけます。

首回り・胴回り・着丈のサイズです。型紙はこれらの部位の寸法を基にお選びいただきます。

サイズが大きすぎると脱げやすい服になるので、出来るだけ少なめに考えてサイズを決めます。

ゆとり量は明確に定められておらず、製作者の好みによって異なりますが、犬服は大きくなると脱げやすくなるため、この点には注意が必要です。

《ニット生地で作る服のゆとり量の推奨値》
首回り:+0~2cm
胴回り:+1~3cm
着丈の長さ:-2~0cm※裾リブが付いて着丈が長くなるので短めの型紙を選びます。







《伸びない布帛生地でで作る服の型紙の選び方とゆとり量の推奨値》
首回り:+0~2cm
胴回り:+4~6cm
着丈の長さ:ー0~4cm
着丈はフライスが付かないデザインでしたら長くなります。
生地が厚手になったり、大きな犬になるとゆとり量が更に多くなります。



生地によって仕上がりサイズが変わるため、お問合せを頂きましても正確なサイズ提案は難しいのですが、上のサイズをご参考に決めて頂き、少しずつ作りながら「サイズ感」を身に着けて頂けましたら幸いです。 【測る個所】立った状態で首回り、胴回り、着丈を測ります。
1.首回りは首輪をした際の下側の一周になります。ここが洋服の首回りの位置になります。
2.胴回りを測ります。腕の付け根のすぐ下を横に一周測ります。
3.着丈を測ります。1の首輪の下側の位置からしっぽの上までの距離になります。ただし、ニット生地の服は裾にフライスが付くので、フライスの太さ分だけ短い型紙を選びます。







ぴたっと肌にメジャーが付くように測ります。毛ではなく肉の上を測るイメージです。
※毛量が多い犬は服を着た時に毛が潰れる程度に力を入れて採寸をします。 印刷方法はeco印刷とばらばら印刷があります。
eco印刷は異なるサイズがパーツ毎に重なって印刷されています。カット加工はご利用できません。
ばらばら印刷は型紙が重ならずに印刷されています。カット加工がご利用いただけます。

カット加工とは、縫い代に切込みが入っており、手で簡単に型紙が剥がせる加工です。>>切込み線加工はこちら

ばらばら印刷はeco印刷と比較して約3~4倍多くの紙を使用し、線を描いた後にカット加工するため、生産時間が長くなります。
ばらばら印刷2部以上のご注文は宅配便をお選び下さい。
(1)首フライスが付かないデザインの場合、首回りのゆとりは少なめが適していますが、頭が大きな犬種に関してはこの限りではありません。その理由は、首フライスがないと首を絞っていないため、服が下がりやすくなるからです。
■サイズ表の-NA、-NB、-NCという記号が付いているサイズが首回り小さめになります。

(2)ワンピースなど裾にフライスが付かないデザインでは、しっぽの位置を基準に着丈の長さを決めてください。スカートがふんわりと膨らむデザインの場合は、膨らみにより見た目の丈が短くなります。そのため、少し長めがオススメとなります。
■サイズ表の+LA、+LBという記号が付いているサイズが着丈長めになります。

(3)アウターや裏地が付くデザインは生地が厚くなるため、ゆとり量を多めに必要です。選び方としては、胴回りが大き目で首回りは小さめ、着丈は短めをお選びいただくと、理想のサイズに近い型紙となります。
■胴回り大き目のサイズで-NA、-NB、-NCという記号が付いている首回り小さめと、-LAという記号が付いている着丈短めが該当します。

(4)ロンパースは尻尾側に引っ張られて首回りが大きくなりやすい傾向があります。そのため、首回りを小さめに設定することがおすすめです。また、股ぐりの始末方法によって着丈を決めます。例えば、リブが付く場合は着丈短めに設定し、パイピングで始末する場合は好みの丈でお選びいただくのがオススメです。
■サイズ表の-NA、-NB、-NCという記号が付いている首回り小さめです。着丈短めは-LAという記号が付いているサイズになります。

(5)スタンダードプードルやラブラドールといった大型犬サイズの首回りが小さめがおすすめです。
■サイズ表の-NCという記号が付いているサイズが首回り小さめになります。

(6)胸深めに変更する。
胸を深めにすると、首の位置が上がります。ただし、具体的な基準位置がないため、数値で表現することは難しいです。それでも、変更後の型紙では元の型紙よりも前側の首があがっていることになります。



(7)手足の太さを変更する。
ミニピンは手足細目が選択できます。トップスは袖口が細くなり、ロンパースは袖口とボトムの足先が細くなります。どれくらいの太さが良いかは、初めて型紙をご購入いただく方にとっては、どちらが適しているか判断が難しいかもしれませんが、お好みやデザインによって異なることを考慮いただければと思います。


サイズ展開した型紙があるとブランド作りがスムーズにスタート出来ます。当店で集めた最新の犬データを元に作られている熟練犬服工房がオススメです。 熟練犬服工房は、首回り、胴回り、着丈以外の部位のサイズが犬服工房とは異なりまして、体にフィットするシルエットでありながら幅広いサイズをカバーするようにグレーディングを行っております。型紙が届いた日から販売を始められます。 >>熟練犬服工房 型紙は服の設計図です。同じ型紙を使っても、仕上がりサイズと愛犬のヌードサイズによってフィット感が異なります。当店の型紙は実線(縫う箇所)に1cmの縫い代が付いた型紙です。



・縫い代が付いていない箇所はパイピング始末や、ロックミシンで端かがりをする始末方法になります。
・縫い代が5mmの個所は巻きロックで始末や、ロックミシンで5mmカットしながら端かがりで始末をします。
・縫い代が1.5cm以上の箇所はロックミシンでかがり、その後に二つ折りしてからステッチをします。仕上がりサイズによってはゴムを使用することがありますが、マニュアルにゴムの使用が指示されていても、製作者の好みとフィット感を考慮してゴムの使用を検討します。

販売する際の仕上がりサイズの問い合わせ頂くのですが、対象犬種によるため、当店では解りませんが、ゴムは2/3~1/2の長さにカットして使用することを想定しています。

これが縫い代幅の代表的な例ですが、全ての服がその限りではありませんので、仕立て方についてはマニュアルでご確認いただき、仕上がりサイズはワンコのヌードサイズでご確認ください。 ・被って着用するデザインはニット生地と、よく伸縮する布帛生地が使用可能です。
・ボタンやマジックテープ等で開きがあるデザインや雑貨は、布帛生地を使用します。ニット生地も使用可能です。
・生地の厚みには制限はありませんが、お持ちのミシンの性能でご検討ください。
・生地が厚くなると小さく仕上がるので、服の場合は少し大きめの型紙を使用します。

このページに記載した内容は、物作りにおけるほんの一部分のノウハウに過ぎません。物作りは非常に奥が深いため、楽しみながら探求していただければ幸いです。

一般的な洋裁の話しです。初めて勉強する場合、以下の基本的なスキルや知識を身につけることが役立ちます。

(1)基本の縫い方: 手縫いやミシンを使った基本的な縫い方を学びましょう。縫い目の種類や、異なる生地に合わせた適切な針や糸の使い方も理解しておくと良いです。

(2)型紙の取り方: 型紙を正しく取る方法を学びます。型紙は服を作る基本であり、正確に取ることが重要です。

(3)布の選び方: 繊維、伸縮性、厚みなど、異なる種類の生地の特性を理解し、完成イメージに適したものを選びましょう。

(4)基本のパターン変更: サイズの調整やデザインの変更など、基本的なパターン変更のスキルを身につけると、オリジナリティあふれる作品が作りやすくなります。

(5)基本の仕上げ技術: 仕上げ技術は製品の耐久性や美しさに影響します。縫い代の処理や裾の仕上げ方法、ボタンホールなど基本的な技術を学びましょう。

(6)基本のデザイン理論: 襟や袖の形、身頃のデザインなど、基本のデザイン理論を理解することで、自分のアイデアを形にしやすくなります。

(7)基本の手縫い技術: ボタン付けやハンドステッチなど、手縫いの基本的な技術も身につけておくと便利です。

これらのスキルをマスターすることで、洋裁の楽しみを体験できます。また、基本をしっかり学んだ後に徐々に応用スキルを増やしていくと、より高度な製作にも挑戦できます。
>>犬服教室とオンラインレッスン